Love Trinidad and Tobago
世界三大カーニバルの一つとして有名なトリニダード・カーニバル。毎年カソリックの暦で2月〜3月に開催されている。トリニダード・カーニバルの特徴はパレードには振付もなく誰にでも参加できること。また、パレードだけでなくカーニバルシーズンにトリニダードに来ると、トリニダードが生んだカリプソ音楽やスティールパンのコンテストや、カーニバル音楽のソカのフェスが盛りだくさん。音楽ファンには見逃せませんないお祭りです。
国内で記録されている野鳥の数は約500種類、国土あたりの野鳥の種類が世界一とされるバードウォッチャーの聖地。中でも国鳥に指定されている全身真っ赤な姿が美しいスカーレットアイビス(ショウジョウドキ)の大群は圧巻。356日1年通して毎日見られることも人気の一つです。トリニダード島南部では青と黄色のルリイロ・コンゴウインコ、トバゴ島北部にはカツオドリなどの海鳥、両島ではそれぞれ種類の異なるハチドリも生息しています。
ポロンポロンとトロピカルな美しい音色を奏でる楽器スティールパンは、トリニダードが発祥の地。その昔、リズムを刻む打楽器として登場したスティールパンは、1950年代にドラム缶が用いられ現在のような音階を奏でることのできる打楽器として誕生しました。国民的楽器として学校の授業としても子供が習い、また地域のコミュニティに根付く形で各地にスティールオーケストラが存在し国民から愛されています。
カリブ海の島といえば欠かせないのがビーチ。島中どこでも大小様々なビーチがありますが、トリニダード島ではマラカスビーチが最も人気。たくさんのお土産屋さんや屋台があり、週末になると地元の人や観光客で賑わいます。遠浅にターコイズブルーのビーチが広がるのはトバゴ島ピジョンポイント。こちらもレストランやマリンスポーツショップが併設されて、トバゴ島に言ったら必ず一回は足を運ぶべきスポットです。
トリニダードの北東海岸には、世界最大級のカメが産卵に訪れます。グランド・リビエールの約1キロほどの海岸には一晩で300頭以上の亀が上がってくることもあり、海岸面積当たりの産卵に訪れるオサガメの数が世界一とされています。産卵ピークは4月初旬から6月下旬で、6月になると卵が孵化を始め、産卵と赤ちゃん亀の両方を見ることができる特別な場所です。絶滅危惧種のカメが勇敢に海に帰っていく姿は感動的。
かつては世界2位のカカオ生産量を誇っていながら、第二次世界大戦をきっかけに次々と農園は閉園。しかし、高品質なトリニダードカカオを求めるシェフは多く、ここ10年ほどでカカオ農園のリバイバルが始まりました。ついには世界最高峰のカカオの祭典「サロン・ドゥ・ショコラ」で毎回のようにトリニダードのカカオが受賞するように。地元にはチョコレートメーカーも多く、高級なトリニダード産オンリーのチョコレートが味わえます。
多民族国家であるトリニダード・トバゴでは、インド料理の国民食やフランス人の持ち込んだカーニバル、アフリカ人によるスティールパンなどカラフルな文化が特徴的。街中にカソリック教会、英国国教会、ヒンズー寺院、イスラム寺院が立ち並び、また国民のそれぞれの人にとって大切な日を国民の祝日としていることから、国民が宗教や人種を超えてカーニバルやヒンズーのお祭りを祝います。